こんにちは、ツネオキです。
セルフのガソリンスタンドでガソリンの種類で疑問に思ったことはありますか?
軽油はディーゼル車というのは何となく知っているけど、
ハイオクとレギュラーの違いは、価格が10円くらい安いということ以外よくわからないという方も多いと思います。
目次
ハイオクとレギュラーの違い(ノッキングって何?)
一言でいうと、ノッキングという現象の起こしにくさの違いです。
ノッキングの症状
ガソリンエンジンが異常燃焼を起こし、低速からアクセルを踏み込み加速する際に、「キンキン」や「カラカラ」と音を立てる現象のことです。
通常の燃焼状態ではないため、振動も大きくなります。
ノッキングのメカニズム
ガソリンは、インジェクションで噴射され、霧状となり吸入エアーと混合気となって燃焼室に侵入します。(吸入サイクル)
次にピストンがその混合気を圧縮させこの時混合気は高温となります。(圧縮サイクル)
その後、目一杯圧縮された混合気に、スパークプラグが点火し爆発が起こります。(点火サイクル)
このように、吸気⇒圧縮⇒点火⇒排気を繰り返すことで、
クランクシャフトが回り、動力となっています。
圧縮サイクルから点火へ移る前に、いくつかの条件が重なり圧縮された混合気が異常に高温となり、自己着火し爆発を起こします。
エンジンは通常、3気筒、4気筒といったシリンダーが決められたタイミングで動いています。
ノッキングによりこのタイミングがズレることで異常振動を起こします。
点火タイミングがズレることで発生することもあります。
ノッキングの原因
圧縮された混合気が自己着火するまでの高温になることが条件です。
- 外気温が高い
- ガソリンのオクタン価が低い
- 圧縮比が高いエンジン
- 点火タイミングのズレ
ノッキングを防ぐノックセンサー
このようなノッキング続くとエンジンを破損させてしまいます。
そのためにエンジン本体にはノッキングを検知するためのノックセンサーが取り付けられています。
ノックセンサーが異常を検知すると、エンジンコンピューターに情報が送られ、
コンピューターにより点火タイミングの調整が行われます。
ガソリンのノッキングを起こさせにくさを表したのがオクタン価
ハイオクとは、高オクタン価のガソリンのことです。
ハイオクが生まれたのは、エンジン性能を最大限発揮させるためです。
高出力のエンジンが登場と共に生まれたガソリンです。
日本産業規格JIS(Japanese Industrial Standardsの略)によると
これがハイオクとレギュラーの違いです。
- ハイオクガソリン・・・オクタン価96以上
- レギュラーガソリン・・・オクタン価89以上
と定められています。
同じ車種でも使用する燃料に違いがある
一般的に、高出力エンジンを搭載した車両がハイオク仕様なことが多く、
排気量が大きいまたは、ターボなどで高出力のエンジンを搭載した車種に多いです。
例えば、現行のトヨタクラウンで比較すると
3.5Lハイブリッド車(型式GWS224)は、ハイオク(無鉛プレミアムガソリン)
2.5Lハイブリッド車(型式AZSH20)は、レギュラー(無鉛レギュラーガソリン)
2.0Lターボガソリン車(型式ARS220)は、ハイオク(無鉛プレミアムガソリン)
同一車種でもグレードによってガソリンの種類が変わりますから、
購入時にチェックしておきたいポイントですね。
また、最近はセルフスタンドが多いですから何も知識が無いままでいると、
ずっと指定と違うガソリンを入れていることもあるかもしれません。
改めて、ご自身の車の取扱説明書を見てみましょう。
ハイオク車にレギュラーガソリンを入れても大丈夫?
それでは、メーカー指定のガソリンを入れないとどうなるかを見ていきましょう。
ハイオク(無鉛プレミアム)仕様の車にレギュラーガソリンを入れるとどうなるの?
入れることで故障の直接の原因とはなりません。
ただし、燃料のオクタン価が下がりますから、最初に述べたノッキングを起こしやすくなります。
また、高出力のためのガソリンでもあるため、
レギュラーガソリンでは十分なエンジン性能を発揮できず出力の低下が起こります。
こういう点から非常時でレギュラーガソリンしか入手できない等の事情がない限り、メーカー指定に従うことをお勧めします。
レギュラーガソリン車にハイオクを入れても意味がない?
レギュラーガソリン車にハイオクガソリンを入れても問題ないです。
しかし、エンジンの出力が上がるといった効果は期待できません。
ただ、プレミアムガソリンには、高性能の清浄剤が配合されているため、エンジン内部を洗浄する効果が期待できます。
体感、数値で確認できるレベルの燃費効果が出るかは未知数ですが、
エンジン性能の回復も若干は期待できるので、
給油の数回に1回とか、半年に1回ハイオクガソリンを給油される方もいるようです。
主要ガソリンブランド一覧
ENEOS(JXTGエネルギー)
出光(出光興産)
昭和シェル(昭和シェル石油)
COSMO(コスモ石油)
各社のハイオクガソリンに共通するキーワードは、
- 環境にやさしい (有害な排気ガスの低減)
- エンジンの洗浄 (エンジン内部の汚れ付着を洗浄し、本来の性能を発揮)
- 燃費改善 (例:出光スーパーゼアスでレギュラーガソリンより最大2.7%燃費向上)
レギュラーガソリン車のオーナーの皆さんも、
たまにはハイオクガソリンを入れてみようかなと思いましたか?
満タン入れるとコストがかかるので、
ハイオクを入れるときは半分にするのも経済的かつエンジンの洗浄もしてくれるからうれしいですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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