こんにちは、ツネオキです。





目次
ノンフリートって何?
自動車の保有台数10台以上の契約のことをフリート契約と呼びます。
フリートは英語でFleetと書きます。意味は艦隊、船団,車隊など集団や集まりを意味します。
ノンフリートは英語でNon-fleetになります。意味は「集団ではない」つまり個別ということです。
ですから車1台ずつの個別契約のことをノンフリート契約と呼びます。
自動車保険には、セミフリートというのもあり、こちらはノンフリート契約を2、3件まとめることで割引が適用されます。
ノンフリート等級別割引制度とは
自動車保険とは、車の運転で起りうる事故などのリスクに備えるためのものです。
損害保険各社は多くの加入者から少しずつ公平に保険料を支払ってもらい、そのお金を管理しています。もし、誰かが事故をした時はそのお金の中から損害保険金などを支出します。
このようにリスクに備えるという観点から、保険料は、リスクの少ない人とリスクの高い人で差を付けるように設計されています。
その大きな指標となるのがノンフリート等級制度です。
1年間無事故であれば次の年に1等級あがります。
無事故の期間が長くなれば等級が高くなると同時に割引が大きくなります。
逆に事故をしてしまうとリスクが高い人ということになり、等級が下がります。
等級は、1等級から20等級になります。その差は、1等級が64%割増なのに対し、20等級は63%割引となります。
大きな差ですよね!
初めて自動車保険に加入するときは、6等級からスタートです。19%割引です。
みんなここからコツコツ無事故で頑張って、等級を上げていくのです。
もし1年目に事故をしてしまうと3等級となり12%割増となります。
こうなるともう後が無いという感じです。
初心者の方はそれだけリスクが高い(事故率が高い)ということです。
ご両親が車を乗らなくなり譲渡などする場合は、自動車保険の等級も引き継げるケースがあります。
そうすれば6等級で新規契約するよりも保険料が抑えられます。
こういう豆知識も頭に入れておきたいですね。
※記載の割引率等は事例であり、会社・共済によって異なる場合がございます。
事故の種類でダウンする等級が変わる
事故のカウントの仕方
1件の事故で複数の特約や保険が適用されますが、事故のカウントは1事故となります。
例:相手の車への対物補償と自車の車両保険を同時に使っても1事故としてカウント。
車両保険を利用して修理をする際も保険の利用回数でカウントするのではなく、事故の件数をカウントします。
2事故分の修理をまとめて1回の保険処理で済ましても2事故としてカウントされます。
ノーカウント事故とは
対人・対物・車両保険以外の搭乗者傷害、人身傷害、ファミリーバイク特約などの補償に係る保険金のみ支払いが発生した事故のことをいいます。翌年の等級は通常通り1等級上がります。
1等級ダウン事故
車両保険を使う場合で、ご自身に過失がない、物の飛来や落下してきた物との衝突事故
の場合は1等級ダウンとなります。フロントガラスの飛び石による割れなどが対象です。
また、盗難により車両保険が支払われる場合も1等級ダウンとなります。
3等級ダウン事故
上記のノーカウント事故及び1等級ダウン事故以外のケースは、3等級ダウンとなります。
事故有係数と事故無係数により同じ等級でも割引率が変わる
これが冒頭にお話ししたことです。
事故を起こすと、レッテルが張られてしまうのです。嫌ですが仕方ありません。
1等級ダウン事故なら、事故有係数は翌年1年間付きます。
3等級ダウン事故なら、事故有係数は翌年から3年間付きます。
初めて知る方は皆さん驚きます。
すごい落差ですよね。
ちなみに事故有12等級の割引率は、事故無7等級と8等級の間くらいです。
3等級ダウン事故の場合、3年間限定ですが、ほとんど振り出しに戻されてしまいます。
当然ですが、この期間中にもう一度事故を起こすと、さらに事故有係数期間が延びます。
事故の時、自動車保険を使うとどのくらい保険料が上がるの?
実際には保険契約内容と車両の種類により計算が変わるので一概には言えませんが、
15等級で10万円の保険料を払っていたとすると、
事故有12等級=15万円
事故有13等級=14.5万円
事故有14等級=14万円
上記のくらいの金額になると思います。
3年間で13.5万円負担が増えます。
もし保険を使用しなければ等級が上がっていきますので、
3年間で、差し引き15万円くらいは差額が出ると思います。
これらのことを踏まえ、車両保険に加入していても、
小さい自損事故などでは保険が使いにくくなってきました。
もし10万円の修理に保険を使い、
翌年5万円余分に保険料を支払うことになると、ためらってしまいますよね。
※割引率は保険会社によって違う場合があるので、加入の保険会社で確認してください。
いかがでしたでしょうか?
この改定が起こった当時は、業界ではかなりインパクトが大きかったです。
皆さん事故には注意しましょう。
この問題を全く違う角度から解決しているのが、
前にお伝えしたトヨタのサブスクKINTOです。こちらの記事も合わせて読んでみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
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