こんにちは、ツネオキです。
本日は、自動車整備士の仕事について書いていきます。
漠然と転職を考えている方、そろそろフリーターから正社員目指そうと考えている方に本日は自動車整備士の紹介をします。
一度就職したけど長く続かずに、現在転職活動中という方の悩みの一つに自分の強みが見当たらないというものがあります。履歴書や職務経歴書にも誇る実績がないという方もいます。何か資格を取っておけば良かったと悔やんでも時間は巻き戻せません。
でも、世の中には溢れるほどに仕事があり、あらゆる職種があります。今は少し視野が狭くなてしまっているだけです。今回は自動車整備士を紹介しますが、「なるほどその手もあるか」と転職活動のヒントにしてもらえばいいと思います。
目次
自動車産業は、日本を支える基幹産業
日本国内には、自動車メーカーが10社以上あります。しかも海外競争力のあるメーカーばかりです。
中でも注目したいのが自動車保有台数です。アメリカ、中国についで三番目に多い7,800万台ほどです。
しかも平成のバブル崩壊以降もリーマンショック以降も四輪車の保有台数は微増ながら伸びています。
高齢化社会、若者の車離れと言われて10年経ちますが、国内需要はまだまだ健在です。長期間しっかりとした需要が形成され、尚且つ国の法制度の中で守られている業界は少ないように思います。
自動車は、車検整備や法定点検が義務付けられています。また、メーカーリコールも頻繁に発表されるため、修理需要が増える一方です。
2020年4月に大幅な法改正で整備業界は変革期
2020年4月から特定整備認証認証制度というものが始まり、整備士にも新たな技術習得が迫られています。
50代後半以上のベテラン整備士は新しい技術を習得するのに二の足を踏む人も多いです。
会社としても新しい技術習得のために投資をするなら、長く働くことが見込める若手を育てたいところです。
しかし、年々若い人材不足が顕著になり、海外実習生で補う企業も増えてきています。
車がEVになったら整備の仕事がなくなる?
国内保有台数の7800万台の50%をEVに転換するのに年間100万台いれかえても40年近くかかります。
国内販売台数が350万台程度の状況を考えれば遠い先の話です。
しかもEVになったからと言って仕事がなくなるわけでなく、仕事の中身が変わるだけです。
機械的な整備主体から、電子制御整備主体に切り替わっていきます。
海外実習生に頼らないといけない深刻な人材不足
海外実習生には、点検や簡単な作業であれば戦力になります。しかし問題は長期的なキャリア形成を見込めないということ。
企業としては採用し続けなければならないので、企業体力がある会社でないと継続採用は難しいのが現状です。
海外実習生は母国である程度の日本語を身に着けてきます。
よく考えてみてください。
皆さんより圧倒的に不利な状況からのスタートです。まず日本語からですよ。
そんな海外実習生ですが、やはり手に職を付けたいという想い、母国の家族に仕送りをしたいなどモチベーションが高いですからよく働くというのが経営者から聞こえてくる生の声です。
そして彼らにかけるコストは、日本人の社員と変わらないのです。給与以外にも住居の世話や健康面でのサポートなど企業側はコストを惜しまず出しています。
それだけ、人材不足が深刻だということです。
日本語が喋れるあなたなら、やる気さえあれば十分に通用します。
資格なし、経験なしでも歓迎する会社が多い
整備士の仕事は、きつい、汚い、危険、難しいと言われます。
オフィスワークに比べると否定できない事実です。でも、営業職や事務職でも、仕事のネガティブなところを言い出すと切りがありません。確かに甘い世界ではないですが、それは他の仕事でも同じということです。
ただ、一つだけ言えることは大きな市場があるにも関わらず、応募する人が圧倒的に少ない売り手市場だということ。それだけ嫌われているかハードルが高いのでしょう。
私は楽な仕事というのは存在しないと思っています。楽そうに見えるのは「隣の芝生は青く見える」だけです。
逆に自動車整備士の場合は、一般的なイメージがきつい、難しいといったことが多いので、応募すれば競争相手はあまり存在しません。
「未経験でもOK」としている企業が多いのはそういうことです。
企業側には未経験者を育てようとする土壌が育っています。
そういう意味で成熟した産業ですから安心だと思います。
自動車整備士は、超売り手市場
整備工場の数はコンビニ以上にあると言われています。コンビニはアルバイト・パートで運営が成り立ちますが、整備工場は国の法規制のもと仕事をしていますからそういうわけにもいきません。
資格保有者を在籍させ維持していかなければいけません。ですから、中途採用に資格を保有した人材が現れると、複数の企業がアプローチをかけます。
整備士専門の人材派遣や人材紹介の企業が複数ありますが、どこも企業側の案件は抱えているが、紹介する人がいなくて困っています。
こういうことを言うと、
「やっぱり経験と資格がないと難しんじゃないか」と思うところですが、
そこはやる気と熱意で突破しましょう。応募すると決めたなら面接で合格を勝ち取りましょう!
私のお伝えしたい狙いはその先にあります。
キャリアプランの長期戦略を立てる
人生100年時代。
新卒で入社した会社で退職し年金生活をするというのは現実的ではありません。
それは企業の寿命からも言えます。創業から30年以上継続している企業数は1万社に2社程度です。
皆さんが40年以上働ける職場を探すほうが難しいのです。
さらに、これから100万社の中小企業がなくなると言われています。
しっかりと自分自身のキャリア形成を考えて、人生を自分の足で歩めるようにプランを立てましょう。
当然、運よくそのまま長期に努められる会社に出会えるかもしれません。
しかし常に備えておくことがこれからの時代は重要になります。
資格なし、経験ゼロから考える自動車整備士のキャリアプラン例
まず、未経験から二級整備士を目指します(最短で4年ほど)
整備士として入社したなら、最低二級整備士は目指しましょう。面接でもそういう気持ちが大切です。
そして二級整備士の資格があれば、いくつか道が開けます。
人材紹介会社に登録し、給与アップを狙い転職をする。
人材不足と高齢化の課題を抱えた業界ですから、最近ではシニア人材にも声がかかります。それだけ息の長い職種だということです。
今いる企業でさらに上の資格である検査員を目指す。
入社した企業でやりがいを感じ、給与面でも満足しているなら、その会社でさらなるキャリアアップを目指し、上位資格を取得しましょう。
さらにマネジメントや人材育成などにも積極的に参画すれば、管理職という道も開けてきます。
この世界は学歴なんてほとんど関係ありません。
普通免許(MT必須)があれば、誰にでもチャンスが与えられる会社が多いと思います。
整備士の経験を活かし、整備機器メーカーなどに転職する。
これは、整備工場を顧客とする企業です。
業界では毎年、東京ビッグサイトでオートアフターマーケットショウという自動車整備を中心とした業界の展示会をしています。
たくさんの企業が整備工場向けの機器・設備・サービスを展示・商談しています。
そういった展示会に参加している企業にとって、整備士経験がある人材というのは貴重です。顧客の現場の声がよくわかるからです。
以上はあくまでの一例ですが、業界の規模が大きいだけに、可能性に満ち溢れています。
自動車整備士だけでなく、いろんなジャンルからアプローチが可能ですが、今回は自動車整備士を紹介しました。
ニュースなどで報道されている求人倍率は、すべての業種の平均です。
高いものもあれば低いものもあります。
細かく分析してみると、求人企業と応募者のニーズがマッチしていない職種・業界がたくさんあります。
転職活動では、他の求職者と戦わないことです。しっかり分析して勝てる活動をしていきましょう。
今回の記事を参考に、皆さんの転職活動がうまくいくことを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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