整備工場

整備工場の改善ポイント|整備士(メカニック)の身だしなみチェック

こんにちは、ツネオキです。

本日からシリーズ「整備工場の改善ポイント」をお送りします。
第1回は、整備士(メカニック)の身だしなみです。

目次

作業服

綺麗なツナギと汚れや色褪せが目立つツナギでは、お客様に写る印象は大きく変わります。整備工場では頻繁にお客様の車に乗り込みますから、気を付けたいポイントです。

サイズは合っていますか。

サイズ感があっていないツナギでは、だらしなく見えるだけではなく、安全性の面でも危険があります。

上下の服を繋いでいるツナギには、機械などに巻き込まれたり、引っかかったりするのを防ぐ効果があります。

適正サイズより大きいツナギを着ると、思わぬ事故を起こす危険があります。

 

ツナギには油汚れの他にも様々な頑固な汚れが付きます。洗濯の仕方によっても汚れの取れ方が変わります。洗剤につけ置きして手洗いするのも手間がかかりますから大変です。

整備士の個々の意識に委ねられます。ツナギの汚れ具合や色褪せなども整備士一人一人でバラバラですから制服としては見栄えが悪いです。

 

解決策としては、作業着をクリーニングに出すことです。

当然個人ではコストがかかりすぎてしまうので会社がまとめてクリーニングに出すことが理想です。

整備士の求人を見ていると「ツナギクリーニング会社負担」という文言でアピールしている企業もあります。

ツナギの洗濯というのはそれだけ、個人、家庭にとって負担が掛かっています。

 

コストを抑えるためには、クリーニング店と個別で交渉することが大切です。

店頭表示価格ではコストが高すぎますので、複数の企業に見積もりを出してもらうといでしょう。

持ち込みなら安いかもしれませんがその分手間はかかります。毎日定期便で取りに来てくれるクリーニング店なら手間いらずです。

お客様への印象も良くなりますし、整備士自身もツナギを洗濯する手間から解放されます。

ご家族が洗濯していることも多いと思いますから喜ばれます。結果として社員のロイヤルティが高まり、

離職防止にもなります。サイズの合った綺麗なツナギでワンランク上の整備工場を目指しませんか。

 

帽子

皆さんの整備工場では、帽子を着用していますか?

ディーラー工場では帽子着用の指導が徹底され、着用率は高いでしょう。

整備専門の工場や販売店に併設された整備工場ではどうでしょうか?

帽子は作業中の怪我を防いでくれます。

顧客目線なら、対応する整備士が帽子を取って挨拶する姿は、とても礼儀正しくさわやかな印象を与えてくれます。

 

着用していない整備工場は、まず帽子を購入するところからです。

購入時には、手洗い、洗濯機で洗濯可能なものを選ぶのをお勧めします。

毎日洗う必要はないですが、帽子にも汚れが溜まってきます。

ツバの部分は汚れグローブのまま触ってしまうことが多いです。

夏場は汗で匂いが気になることもあります。

帽子によっては水洗い不可の場合もあります。その場合はクリーニングに出すか、定期的に購入するかです。

 

安全靴

整備工場で履くのは安全靴です。

最近はデザイン性の高いものが登場し、若い整備士の皆さんは、それぞれこだわりのシューズを履いていますね。

ソールがすり減っていたり、破れていると見た目にも、安全の面でも良くないので買い替えましょう。

安全靴の目的は、万が一の事故から足を守ることが第一です。

最近は樹脂先芯のものも出ていますが、強度面では鉄先芯の方が安全です。

JIS(日本工業規格)で安全強度が定められていますので、整備工場の取り扱う車両によって必要な強度は変わります。

軽自動車主体の工場と大型車主体の工場で、想定される事故の度合いも変わりますから、

整備士個々が履いている安全靴を点検し、会社としてのガイドラインを作ってもいいでしょう。

 

作業用手袋

作業用手袋には様々な種類があります。

綿やポリエステルなどで出来た軍手、滑り止め機能の付いたゴム素材の手袋など様々なものがあります。

薄手でゴム素材でコーティングされたグリップ力のある手袋なら、力のいる作業も、指先の細かな作業も手袋を外さずに行えるので便利ですね。

いずれにしても、お客様の車に乗り込む際は手袋を外し、きれいな手でハンドルを握りましょう。

ハンドルカバーをしている場合でも手袋のままでは車内を汚してしまうでしょう。

 

手洗い

整備士がお客様を問診したり、応対する場合に気になるのが指の汚れです。

「メカニックの指はそんなもの」と言われるかもしれませんが、その手に自分の車のキーを手渡しするのです。

不快感を表情に出すお客様はおられないでしょうが、お客様の中には不快に感じる方もいらっしゃいます。

「そこまで気にかけていられない」という整備工場なら、別の工夫が必要です。

 

問診・診断のドクターと整備メカニックの分業ということも出来るでしょう。

ドクター専門のスタッフがいることは、整備品質向上にも繋がります。

整備後の車両の最終検査もドクターのチェックが入れば、品質が上がり出戻り作業を減少させることができます。

整備士だから仕方がないとあきらめるのではなく、常にお客様目線で工夫を凝らせば、新たなサービスや品質向上につながる策が生まれます。

 

髪型

茶髪がダメということはないですが、金髪はカーディーラーに不釣り合いですね。

髪の長さもロングヘアーが不潔というわけではないですが、しっかりと手入れされ整えられていればよいのかもしれません。

当然、各社で規定や暗黙のルールのようなものも存在するでしょう。

 

レベルの高い顧客サービスを提供する企業では、髪の色にも厳しい規定を設けています。

製造工場や顧客と接することのない職種であればよいのかもしれませんが、

お客様に接する機会がありサービスを提供する職業では控えめにされる企業が多いのが事実です。

企業イメージが損なわれれば業績に影響しますから、ある程度の規定は合理的だと言えるのかもしれません。

 

学生が就職活動をする時に、髪を黒く染めるのはやはり印象が悪いと感じるからです。

お客様を、サービスの良し悪しを評価する面接官と例えるなら、どうしますか。

もっとも大切なのはお客様の企業イメージや整備士に対するイメージです。

見た目で損をしてはもったいないですから。

 

タバコ

メモ

JTの全国喫煙者率調査によると、2018年の成人男性の平均喫煙率は27.8%でした。これは1966年のピーク時83.7%と比較すると56%も減少しています。ちなみに2018年の成人女性の平均喫煙率は8.7%です。

 

男女合わせるとお客様100人中約19人が喫煙者です。逆を言えば81人が禁煙者ということです。年々喫煙人口は減っており、この流れは止まらないでしょう。

そう考えると、お客様の前で吸わなくても、匂いが染み付いていると不快感を感じるお客様が圧倒的に多いということ。

ハローワークの求人作成時にも受動喫煙に関する取り組みについて記載する欄が追加されました。

それは、2020年4月に健康増進法の改正も関係しています。これを機に社内でルールをつくることも考えられます。

案としては、
①就業時間内の喫煙を原則なくす
②喫煙後のエチケット、消臭を徹底する
③社員は電子タバコのみ許可する
④全面禁煙
⑤喫煙専用室の設置(法改正で規定有)

もっとも企業にとって負担の無いものは、④の全面禁煙です。

しかし喫煙者の方々に禁煙を強いるとストレスが溜まるという問題もあります。

もう一方で若い方の喫煙率の低さも考慮しなければいけません。人材採用の側面からもマイナス面があるのではないでしょうか?

このように、何かと社会問題として取り上げられるタバコについて、社員にアンケートを取ってみるのもいいのではないかと思います。

また、禁煙したいという社員にサポートすることも会社として素晴らしい取り組みになります。

以下は参考記事です。

健康と喫煙を考える。あなたの会社は大丈夫?健康増進法改正のポイント

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

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